このページでは、酵素不足を診断するセルフチェック表を掲載しています。
年齢を重ねていくと、身体器官からの分泌が減少していくことで知られている、酵素。
また食生活が乱れていると、深刻な酵素不足に陥ることもあります。以下のセルフチェック表を参照してください。
・0個…問題なし ・2個…普通 ・4個…酵素が不足し始めている
・6個…様々な酵素が不足している
いかがでしょうか?上記のチェック項目が半分以上あてはまるという場合は、酵素不足がかなり進行している可能性があります。
年齢を重ねていくうちに、体内の酵素生産能力は減退していきます。酵素の供給に対し、需要が大きく上回る生活をしていると、当然酵素は不足していくというわけです。
肉や魚といった動物性のたんぱく質は、消化に時間がかかるため酵素を消費しやすいです。その他にも不規則な食生活や、暴飲暴食といった消化に負担をかけるような行為全般は酵素不足を招きます。
お酒の飲み過ぎやたばこも同様。食生活にまつわる悪習慣や、酵素を含まない食事を主に摂っていると必然的に酵素不足になります。こういった食生活をしてしまいがちな人は、食生活を見直しつつ酵素を補助的に摂取していく方法を模索する必要があります。
なお、人が常に新しい酵素を補給していくためには、食べるもの全体のうち6割ほどを生のものにするのが良いとされています。しかし実際には、現代人が食べるもののうち半分も生のものはない、というのが現状ではないでしょうか。
ほとんどが加工されたものや熱が通ったものであるため、効率よく新鮮な酵素を補給することができないでいます。
そもそも酵素が少ない食事内容となっているにも関わらず、さらには酵素を無駄遣いする食生活を送っていることも、現代人の酵素不足の大きな原因です。
人体が必要とする酵素には、消化酵素と代謝酵素があります。これらが不足する背景を詳しく考えてみましょう。
食べたものの栄養を身体が吸収するためには、吸収しやすい形に変えなければなりません。それを消化と良い、消化を助けるのが消化酵素です。食べ物の種類に応じて、必要な消化酵素があります。
たとえばご飯など炭水化物のデンプンを分解するのはアミラーゼ、肉などのたんぱく質を分解するのはプロデアーゼ、そして脂肪を分解する役割を果たすのはリパーゼという酵素です。
こうした消化酵素が働くことによって、食べ物は分解されて栄養になり、小腸で吸収されて体内のエネルギーとなります。
様々な種類の食べ物を消化するために必要な酵素ですが、じつは肉類や加工品は、消化するためにより多くの酵素を必要とします。
生の食品や発酵食品には酵素が含まれているため、必要な酵素を補給しながら消化することができます。しかしほとんどの場合、肉類を食べる時には熱を加えますし、加工品はほぼ100%熱処理されたものですから、食べ物の中に酵素が含まれていません。
そのため、肉類や加工品を食べる時には、体内の酵素は減っていくばかりということになります。
また、科学調味料や保存料、甘味料、着色料などを分解するためには、より多くの酵素が必要とされます。こうした食品添加物が含まれた食事が多くなると、さらに酵素不足に陥りかねません。
現代の日本人の食事は欧米化したり、レトルト食品や化学調味料が多く使われる食材が多くなったりしていますから、全体的に酵素不足の食生活を送ることになっているのです。
日本人は昔から、肉類よりも野菜や海藻、そして漬物や納豆などの発酵食品を多く食べる食文化を形成してきました。そのため、日本人はもともと体内に存在している潜在酵素が少なめだと言われています。地域差はあるものの、肉や加工品の得意な状態ではなかったのです。
それが戦後数十年で急激に食生活が欧米化し、もともとの腸内環境に合っていない食事をするようになりました。肉類や加工品を多く食べるようになり、酵素も不足しがちになっています。
食物酵素を多く取り入れることも大切ですが、同時に酵素の無駄遣いをしないような食生活を心がけることも重要だと言えるでしょう。
シカゴのリンカーンパークという動物園で、動物に生ものだけを与えて健康にどんな影響が及ぶかという実験が行なわれたことがあります。ライオンには生の肉と骨だけ、猿に生の果物と野菜だけを与えて飼育したところ、どれも健康で長生きになったということです。[注1]
それ以来、アメリカの動物園は餌を生で提供するようになっています。健康の基本は生食だということが、この実験からも分かります。
食物酵素は野菜や果物、発酵食品に多く含まれていますが、肉や魚などあらゆる食品に含まれています。しかし、いずれも48度以上の熱が加わると死滅してしまうため、できるだけ熱を加えない、生のものを食べることが重要です。
厚生労働省の勧めでは、成人は一日に350gの野菜を食べることが理想とされています。野菜に含まれている栄養素は酵素だけではないですし、生野菜よりも熱を通したほうが食べやすいということもありますが、できるだけ新鮮な生野菜を食べるのは良いことです。その分、肉類や加工品を減らすようにしましょう。
[注1]特定非営利法人 国際交流の会とよなか:最新の栄養学と生活習慣病[pdf]
体内で酵素が不足すると、消化や代謝など、生命活動に必要な働きが滞るようになります。栄養の摂取や消化がスムーズに進まず、体内に老廃物が溜まりやすくなるのです。
代謝の低下はもちろん、腸内環境の悪化や免疫力の低下、血液循環のトラブルを招くため、上記のセルフチェック表に記されているような体調不良が次々に現れ始めます。積もり積もれば、大病になってしまう恐れも。糖尿病や肥満といった生活習慣病や、肝機能障害などといった治療が難しい病気につながる可能性も否めません。
手遅れになってしまう前に、早めに手を打つ必要があります。各種の病気はもちろん酵素不足だけによってもたらされるものではないですが、酵素不足を自覚される方は対策を打った方がよさそうです。
酵素は、もともと体内で作られているものですが、年齢を重ねるごとに分泌が減少。酵素不足を解決するには、酵素が豊富に含まれる食品を摂ることです。
■野菜・果物…火を加えず、生のままで摂取する。酵素の働きを助けるビタミン・ミネラルも豊富。
■発酵食品…納豆や味噌、麹などは酵素のパワーが活きている食品。毎日積極的に摂取したい。
■サプリメント・ドリンク…食生活の中で補いきれない酵素不足を、手軽に効率よくサポートするアイテムとして、おすすめ。
酵素を減らさないようにするため、食事以外の生活習慣でも注意できることがあります。まずは身体を冷やさないように気を付けることです。特に酵素はお腹で働くものですから、お腹を冷やさない工夫をしましょう。
毎日しっかりと入浴時間をとって身体を温めたり、水分補給する時もできるだけ冷たい飲み物は避けるようにしたりすることです。カフェインは身体を冷やしますから、あまり飲まないようにしましょう。余裕があるなら軽い運動をすればなお◎です。[注2]
便秘は腸内の悪玉菌を増加させ、せっかくの酵素の働きを鈍くします。便秘改善のためには野菜など食物繊維を多く含む食品を食べることもそうですが、腹筋を鍛えたり、よく噛んで食事をするようにしたり、こまめに水分補給したりなど、改善するためにできることは何でもしましょう。
毎日のお通じが良くなれば、常在酵素が少しずつ増えて、消化や代謝にも良い影響が及びます。
ぜひ、早めの酵素不足対策を行なってくださいね!
[注2]オムロン ヘルスケア株式会社:vol.2 活性酸素を減らす生活術
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