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リパーゼ

リパーゼとは?この重要な消化酵素について調べています。

リパーゼとは

リパーゼは、すい臓から分泌される酵素です。つまり、人体にもともと備わっている酵素です。

女性イメージリパーゼは、消化酵素のひとつで、主に脂肪の分解に力を発揮。食事から取り入れた脂肪を、脂肪酸とグリセリンに分解します。

またリパーゼは、ホルモンからの働きかけによっても分泌されます。そのきっかけは「空腹時」と「運動時」。血糖値が下がりすぎないようにするため、体内に蓄積されている脂肪細胞を分解するよう、働くのです。

ですから、ダイエット中の方はリパーゼの働きを上手に活用したいもの。空腹時にハード過ぎない運動(ウォーキングなど)を行うことで、効率よく脂肪を燃焼することができます。

またリパーゼは、アミラーゼと同じく、すい臓に問題があると体内で過剰に発生して、血中濃度が上がります。このため、血中のリパーゼ値は、すい臓疾患(炎症やがん)の検査のために、重要な指針となっています。

リパーゼが不足すると生まれる悩み

1.肥満

脂肪を分解してくれるリパーゼが不足すると、分解されなかった脂肪が体内に蓄積。代謝も落ちるので、贅肉ついた身体は痩せにくくなってしまいます。

また、リパーゼの働きが追い付かずに必須脂肪酸が不足した身体は、身体は脂っこい食べ物や甘いものを欲する傾向に。痩せにくくなった身体で太りやすい食事という悪循環に陥ります。

2.筋肉のけいれん

リパーゼは塩化物ミネラルとセットで消化の働きをなす酵素。リパーゼが不足すると塩化物ミネラルも不足するため、ミネラル不足が原因の「筋肉のけいれん」や「こむら返り」が頻繁に起こります。

3.便秘・下痢

リパーゼが不足すると大腸の筋肉がけいれんしやすくなるため、便秘がちになります。これは筋肉のけいれんと同様にミネラル不足が原因です。

また、リパーゼが不足すると過剰に分泌される胆汁がによって下痢が起こりやすくなります。リパーゼが不足している人の大半は、便秘と下痢が繰り返されるのが特徴です。

肌トラブル

リパーゼが不足すると必須脂肪酸が不足し、乾燥やシミ、しわなど肌トラブルに悩まされます。また、分解されずに腸内で酸化した脂肪が原因でニキビもできやすくなります。

5.慢性的な炎症

リパーゼが足りないと起こる必須脂肪酸不足が原因で、炎症が起こりやすい身体へと変化します。すると、慢性的な皮膚炎、関節炎、筋膜炎による痛みに悩まされるように。肩こりや腰痛なども、リパーゼ不足による炎症の1つです。

6.慢性的な疲労感

リパーゼが不足すると代謝も落ち、免疫力が低下します。その結果、身体は慢性的な疲労感に襲われます。加えて、腎臓や膀胱の機能も低下するため、感染症の発症率が高くなると言われています。

効果的にリパーゼを摂取する方法

脂肪と脂肪性ビタミンを消化してくれる「リパーゼ」が不足すると、さまざまな身体の不調に悩まされることがお分かりいただけたと思います。肥満や体調不良を予防するためには、毎日のリパーゼが欠かせません。

体内のリパーゼ量が少ない人は、食生活にリパーゼを含む食品を積極的に取り入れることで改善できます。

リパーゼを含む食品

リパーゼは、もともと身体で作られている酵素ですが、酵素量を増やすために食品から取り入れることもできます。

【どんな食品がリパーゼを含む?】

  • ■果物…アボカド、オレンジ、すいか、イチゴ、グレープフルーツ、サクランボなど
  • ■野菜…とうもろこし、ほうれん草、にんじん、セロリ、大根、ピーマン、トマトなど
  • ■発酵食品…味噌、チーズ、納豆など

上記の食品を単体で取り入れるのも良いですが、脂肪の多い食品と組み合わせると、効率的な消化につながります。

リパーゼが含まれる食品は身近な食べ物ばかり。比較的、毎日の食事に取り入れやすいのが特徴です。ただし、食品でリパーゼを摂取するだけでは補えない問題が3つ存在します。

1つ目の問題は、クセの強い食品が多いこと。発酵食品やセロリ、トマトなどの風味が苦手だという人は少なくないでしょう。

2つ目は、加熱処理でリパーゼが壊れてしまうという問題。リパーゼに限らず酵素には「熱に弱い」という弱点があるため、例えリパーゼが多く含まれる食品であっても、生で食さなければ意味がありません。

3つ目の問題は、食事にリパーゼを含む食品を摂りいれても、一緒に食べている食品の脂肪は分解できないということです。

リパーゼ不足による肥満を避けたい人は、補助食品を上手く利用して、食事の前にリパーゼを摂取しておくのが◎。 食前に酵素サプリや酵素ドリンクを飲んで、脂肪を消化できる身体づくりをしつつ、リパーゼが多く含まれる食品を食べてさらなる健康体を目指すのがベストです。